新型コロナ自宅療養記
基本情報
年齢:21歳
性別:男
持病:なし
ワクチン:3回目接種済み(モデルナ、モデルナ、ファイザー)
症状
発症日:7月23日(土)(?)
おそらくかなり軽症。頭が少しボーっとするが寝込むほどではなく、ほぼ普段通りに活動できた。
・発熱
平熱:36.2℃
23日(土)昼ー38.5℃(バファリンプレミアム服用)
夜ー37.0℃
24日(日)朝ー37.4℃
昼ー37.1℃
夜ー37.3℃
25日(月)朝ー36.5℃
以下ほぼ平熱(~8月1日)
・軽い頭痛(23日のみ)
・強いのどの痛み、咳(7日程度)
・鼻づまり、鼻水
用意したもの
・解熱鎮痛剤
・スポーツドリンク(熱中症対策にもなるので、2本程度常備しておくのがよい)
・のどぬーるぬれマスク(喉が痛いときに楽になる)
・のど飴
・ゼリー飲料(のどが痛くても食べやすい。エスセレクトのマルチビタミン)
・パピコ、明治ファミリア
・レトルトおかゆ
・パックごはん
日記(のようなもの)
発症~検査まで
7月23日の昼過ぎ。
朝から続いていた喉の痛みが強まり、咳が出るようになった。さらに体が火照ってきて、頭も重くなった。
「もしや罹ったか……?」と熱を測ると、38.1℃。
ほぼ確実に罹っているなと思ったので、病院に検査を受けられる月曜日まで自室に籠ることに決めたのだが、タイミング悪く冷蔵庫の中身が空だった。
しかたがないのでマスクをつけ、人にうつさぬよう一言も発することなくスギ薬局と業務スーパーを回り、食料やら、必要になりそうなものを買い込んだ。
重い身体に街中の熱気はこたえる。
部屋に戻ると、クーラーをつけてベッドに転がった。
どこでうつされたんだろう。きっと一週間前の宵々山、宵山、山鉾巡行のどれかに違いない。疫病退散を願う祭りでうつされたのは皮肉なことだ。
いや、その可能性を頭に入れながらうろついていたのだから、「うつされた」という被害者ぶった言い方はよくないかもしれない。「うつされに行った」が正しい。
しかし、宵山の露店で買ったビニールハンマーで叩きあって走り回ったり、ノーマスクでゲラゲラ騒いでいた猿みたいな輩と同じにされるのは腹立たしいものがある。
怖いものみたさで熱を測る。38.5℃。
バファリンプレミアムを飲んだ。
普段なら微熱でもしんどくて活動ができなくなるのだが、不思議と動ける。ワクチンのおかげかもしれない。このまま軽症で済めばいいなと思いつつ、母のLINEに発熱の報告をした。
もし罹っていたとしても、休学中でよかったな、と思う。期末の心配をする必要はないし、科目担当の教員に評価方法の代替をお願いする必要もない。
勉強ができるほど元気ではないので、友人に電話した。
夜まで二人で会話したり、ボードゲームアリーナで遊んだりした。
こういう体調が悪いときに自分にとって心配なのは「息ができない」「死ぬかもしれない」みたいに急な不安に襲われることなので、気を紛らわせることは大事である。
7月24日
起きて熱を測ると37.4℃。
ただの風邪だったらいいなと思ったが、そんなうまい話はない。
喉の痛みに加えて、左耳の調子も少し悪かった。
朝食に初めてinゼリーを食べた。ディストピア感があって興奮する。
体調が万全ではないので、じっくり本を読む気分にはなれず、本棚の整理をすることにした。飽きたら、Netflixで『HEROES/ヒーローズ』を観たり、今期のアニメを観たりした。異世界おじさんが面白い。
昼、夜も熱を測ると、37℃台前半。明日は予約が取れたら診察に行く。
7月25日
熱は下がったものの、喉が痛いし咳も出る。
いつも通っている耳鼻咽喉科の予約を取ろうと電話を掛けたが、一向に繋がらず午前の診療時間が終わってしまった。近くの他の病院に電話をしても、やはりつながらない。
仕方がないので、夕方の診療時間まで『HEROES/ヒーローズ』を観たり、積読を消化したりして時間を潰す。
夕方。
電話をすると繋がった。予約を取ってしばらく待つことになるのかな、と思っていたが、当日に検査を受けられることになった。
とはいえ、一般の患者がいる待合室にいられるわけもなく、病院の外で待つことになった。待ち時間はおそらく1時間半ほど。
夕方でもかなり蒸し暑く、このままでは新型コロナじゃなくて熱中症になってしまうのではないかと思った。僕の他にも、僕より少し年齢が上の男性や、女性、小さな子どもとその母親など、数人が病院の外で待っていた。
すっかりぬるくなったポカリをときどき飲みつつ、直立不動で読書をして、時間が過ぎるのを待つ。
読んでいたのは『深夜特急1』
自宅待機でも、本を読めば旅する気分が味わえる。待ち時間で9割ほど読んだ。
マカオで博打してみたい。
順番が呼ばれた。
いつも耳の検査をしてもらっている小さな部屋に入ると、先生がやってきて上を向くよう言われた。抗原検査の綿棒を鼻の奥に突っ込まれてグリグリされる。結構痛い。
あうあう言っていたら引っこ抜かれた。ちょっと気持ちいい。
結果が出るまで待合室で待っといて、と言われ、読書を再開する。
少しすると、再び検査室に呼ばれ、陽性だと言われた。
抗原検査キットのTのところに太い赤色の線が出ており、先生曰く、「めちゃくちゃ強いウイルス」らしい。なぜか嬉しい(嬉しくない)。
検査室のなかで診察料を支払う。
「これから食料どっさり買い込んで帰って」と言われて部屋を出た。
薬局とスーパーで必要そうなものを一通り揃える。アイス多め。
これから7日間は外に出られないのか~、とぼんやり思っていると、不思議なことに不謹慎ながら少しウキウキした。でも、今年こそは行こうと思っていた御手洗祭に行けないと思うと、やっぱり残念だった。これも祇園祭を見に行った代償か。
『魔術はささやく』宮部みゆき【ヤバイ本】
こんな人におすすめ
・ドキドキ、ハラハラしたい人
・高校生が謎を解いていく作品を読みたい人
・関係者の視点が同時進行で語られるタイプの作品が好きな人
あらすじ
飛び降り、轢死、交通事故。別の時間、別の場所で三人の若い女性が亡くなった。それぞれの事故に関連性があるなど誰一人として考えるはずがなかった。しかし、自分を引き取ってくれた叔父が三件目の交通事故で、逮捕されてしまった主人公・日下守は、家にかかってきた奇妙な電話から、それらの事故の被害者が実は何者かによって殺害され、さらには四人目の標的が殺されようとしているということにたどり着く。
感想・レビュー
90点くらい。日本推理サスペンス大賞受賞作というだけあって、かなり面白かった。
ページ数は469ページと、そこそこの厚みがある小説だったが、各章の引きが非常に上手く、続きが気になって仕方がないので、休むことなくぶっ通しで読んでしまった。かなり読みやすいので、かかった時間は、読書スピードがそこまで早くない僕でも2時間程度だったと思う。
誰かに追われているかのように道路に飛び出してきた若い女性を轢いてしまったタクシー運転手の叔父の汚名を挽回するために、その甥で高校生の日下守が調査に乗り出す。すると、その女性は彼女の後ろ暗い過去が元で誰かに追われていたということ、そしてその過去の関係者もすでに2人亡くなっていること、そして最後の1人に魔の手が迫っているということが明らかになり、それを知った守は犯人の目的を阻止しようとする。
以上が中心的な内容なのだが、守が叔父一家に引き取られる原因となった、公金横領事件を起こし行方不明の守の父親の話や、守のバイト先で起きる騒ぎ、守の過去や叔父の起こした交通事故による高校でのトラブルの話など、本筋を彩るエピソードと共に緻密に構成されており、それによって物語と、主人公を中心とした登場人物に厚みが出ている。
また、サスペンスものやミステリーものなどをあまり読み慣れていない僕は、これらのジャンルは謎解きが中心で、登場人物の心の動きや成長などをそこまで描かないのではないかと思い込んでいた。しかし、この作品を読むと、高校生である主人公の守の、ある行為に対する葛藤が細かく描かれていたので、それがまったくの勘違いであるとわかった。
印象に残った部分
最後に、印象に残った部分で重大なネタバレにならない程度のものを引用して紹介する。
「守は時々、人間の心というのは、両手の指を組み合わせたような形をしているのではないかと思うことがあった。右手を左手の同じ指が、互い違いに組み合わされる。それと同じで、相反する二つの感情が背中合わせに向き合って、でも両方とも自分の指なのだ。」
これは、守の叔母が叔父が起こした交通事故について示談をすると言い、娘の真紀(従姉)と口論になった後で、「真紀が示談をしてほしくないのは、叔父を信じているのと同時に叔父が前科者になることに対する心配の気持ちの両方を抱えているからだ」と指摘するシーンの一文である。
この一文は読んでいて、不思議とすっと自分のなかに染み込んできた。
僕は、しばしば人間の感情に一貫性を求めてしまう。「AとBの二つの相反する気持ちがあっても、結局のところAの気持ちのほうが強いんでしょ?」みたいな。
同時に同じくらい強い二つの気持ちがあるというのは錯覚で、実はメリットやデメリットを比較したうえで一つに決めているのだ、という具合に。
しかし、この一文を読んだとき、必ずしもそうではないのかもしれないな、と思わされた。
なぜ、納得してしまったのかはよくわからないが、その「なぜ、納得してしまったのかはよくわからないが、納得してしまった」というところが重要な気がする。
自分が持っている考え方とは異なるにもかかわらず、文章の流れに乗ってしまう。そこに著者の力量が現れているのかもしれない。
次は、守が父の起こした公金横領事件や叔父の起こした交通事故によって、不良のクラスメイトからバスケ部の部費を盗んだという濡れ衣を着せられるなどの嫌がらせに遭った際に、体育教師の岩下先生からかけられた言葉。
「日下、俺は遺伝は信じない主義だ」
ドアに手をかけたまま、守は足をとめた。
「蛙の子がみんな蛙になってたら、周りじゅう蛙だらけでうるさくてかなわん。俺はただの体育の教師だから、難しいことはよくわからん。わからんが、教育なんて七面倒くさいことを飽きもせずにやってるのは、蛙の子が犬になったり、馬になったりするのを見るのが面白いからだ」
守は口元が緩むのを感じた。ひさしぶりに心の底から湧き上がってくる笑いだった。
「ただ世間には、目の悪い奴らがごまんといるからな。象のしっぽに触って蛇だと騒いだり、牛の角をつかんでサイだと信じていたりする。連中ときたら、自分の鼻先さえ見えとらんのだ。ぶつかるたびに腹を立てんで、お前のほうからうまくよけて歩けよ」
岩下先生ぇ!!!!
まさに理想の教師。
世の中の先生方はこのくらいの人格者であってほしいな。
「象のしっぽに触って蛇だと騒いだり」の部分は、一緒に読書会をしている友人曰く、「群盲象を評す」というインドの寓話から来ているのではないか、らしい。
初耳だったので、勉強が必要だなと思いました。
おわりに
宮部みゆきの作品を読んだのは初めてだったが、かなり楽しめた。他の作品もぜひとも読んでみたい。
「新潮文庫の100冊」を全部読む、つもり。
一年間の休学期間中、何か習慣的にやることがあったほうがいいと思った。そこで、「新潮文庫の100冊」を全部読む、ということをやろうと思った。
「新潮文庫の100冊」というのは、角川文庫の「カドフェス」や集英社文庫の「ナツイチ」と並んで夏に開催されるブックフェアである。
ロングセラーの小説から比較的新しい小説まで100冊選出され、名作は限定プレミアムカバーで販売される。また、選出された本は恋する本、シビレル本、考える本、ヤバイ本、泣ける本、に分類されているので、好みのジャンルから良質な作品を選びやすくなっている。
しかし、自分の好みに合いそうな作品を探しやすいということは、裏を返せば、自分の好みを広げたり、読んだら面白いかもしれない作品に触れないままになってしまったりするということである。
そこで、「新潮文庫の100冊(2021)」を全部読み、自分が普段読まなさそうな小説を読んでみたいと思った。
一週間に2冊のペースで読めば、十分、一年間で読み終わる()。
さらに、気に入った作品について感想文を書けば、少しは文章を書く練習にもなるので、良いことづくめである。
全部の作品について感想文を書こうとすると、面倒くさがりな自分にはきつすぎてすぐにやめてしまいそうなので、3冊に1冊くらいのペースで感想文を書き、ここに載せようと思う。
2022/2/18 宇治散歩
2月18日。昼。
家で何かする気が起きなかったので、春休みということもあり、行ったことがない場所で散歩をすることにした。
そこそこ遠くへ行ったほうが気分転換になりそうなので宇治に行ってみることに。
とりあえずの目標は平等院鳳凰堂を見ること。
あとは『京都散歩 2022』という京都観光ガイドブックを参考にした。
↑エリア別に散歩コースが書いてあって、レイアウトがごちゃごちゃしてなくて見やすいので、京都初心者に はおすすめの本。
京阪宇治駅→平等院
最寄駅から京阪に乗り、中書島で宇治線に乗り換え20分ほどで到着。
少し曇っていたが、生活リズムが狂っていた僕に太陽の光はきついので、散歩するにはちょうど良かった。
京阪宇治駅からJR宇治駅まで歩いて、それから宇治・上林記念館、平等院に向かうというルートに決めた。
JR宇治駅周辺の商店街に入ると、歴史を感じる町屋のカフェがあったり、古めかしい写真館があったり、昭和感のある街並みが広がっていた。悪く言えば、少しさびれているのだが、穏やかな雰囲気が漂っていて好ましい。
道中で、二つ『響け!ユーフォニアム』の置き看板を見たのだが、アニメを観ていないので、嬉しさはない。残念。
そして、宇治・上林記念館は休館だった。衝動的な観光なので仕方がないが、またしても残念。
宇治・上林記念館は江戸時代に宇治茶の総支配役を歴任した上林家の記念館らしい。
諦めてさっさと平等院へ。
途中で紫式部像があったのでパシャリ。
平等院の参道にはお茶屋が並んでおり、抹茶ラーメンなるものが売られていた。美味しいのか? 今度来たら食べてみたい。
平等院に入ると、平日の昼間ということもあって人が少なかった。
混雑していないときに京都の有名観光地に行けるのが、京都の学生の良いところ。
入山料600円(安い?)を払い、はやる気持ちで砂利道をじゃりじゃり言わせながら歩く。
「ついに10円玉の聖地巡礼ができるのか~」と思いながら、右手に目をやると、平等院鳳凰堂が現れた。
……。
思ったより小さい。
教科書で見る写真だと、実際の2倍くらいの大きさを想像していたのだが、実物はそこまで大きくなかった。残念。
でも、それはそれで面白いので良かった。やっぱり実物を見てみることは大事。
大きさについては少しがっかりしたものの、鳳凰堂と、それが阿字池に映っている様は綺麗だった。
平安時代には阿字池の手前は現在よりも1m低かったらしい。
平安時代の目線に合わせてしゃがんでみると、威厳が増して見えた。
鳳凰堂の前でしばらく写真を撮ったり、ボーっとした後で、平等院ミュージアム鳳翔館に行き、梵鐘や鳳凰、雲中供養菩薩像を見た。
ミュージアム内は薄暗く、仏像の周りにだけ照明が当てられており、それらがあたかも輝き浮かんでいるように感じられた。
ミュージアムショップを少し覗いて、次は鳳凰堂内部拝観に行った。
これがなかなか面白く、特に仏像の上にある天蓋が見事だった。螺鈿というやつ。
300円かかるが、見て損はないと思う。
平等院→宇治神社→天ケ瀬橋
宇治川にかかる橘橋を渡り、さらに塔の島から朝霧橋を渡って対岸へ。
対岸へ着くと、すぐに宇治神社があった。
源氏物語の宇治十帖にゆかりのある神社らしいが、源氏物語は高校の授業でやった若紫しか知らないので、特に感動はなかった。今度来るときには勉強しておく。
そして宇治上神社が近くにあることに気が付かず、天ケ瀬橋に行くことにした。
西岸からのほうが行きやすそうだったので、再び橋を渡って戻る。
途中で鵜の小屋と浮島十三重石塔を見た。
新型コロナの影響で営業停止をしている土産物屋を横目に、宇治川上流へと歩き始める。
だんだんと川の色が青からエメラルドグリーンに変わっていった。お茶が流れているように見える。
20分ほど歩くと天ケ瀬橋に到着。
もう少し歩くと天ケ瀬ダムが見えたのだが、あいにく工事中で近くまでは行けなかった。
天ケ瀬橋→白山神社
宇治神社から天ケ瀬橋へと向かう途中で、白山神社という神社につながる道を見つけていた。
当初の予定にはなかったが、次来た時にまたここまで歩いてくるのはめんどくさいので、今回で済ましておこうと思い、行くことにした。
……。
と思ったのが間違いで、そこそこ遠くて足が疲れた。
白山神社は藤原の頼通の娘・寛子が建立した金色院の鎮守社で、雷除け、歯痛、疱瘡治癒の進行を集めたらしい。国の重要文化財に指定されている。*2
白山神社→大吉山展望台
白山神社が思ったよりも遠く、さらにもともと宇治に着いた時間も昼過ぎだったため、残りの名所はどれも営業時間が過ぎてしまっていた。
なので、宇治上神社の前にだけ行って帰ろうかなと思い、とりあえず宇治市街に戻った。
宇治上神社の鳥居の写真を撮り、このまま帰るのはなんとなくもったいないような気持ちを抱えながら京阪宇治駅のほうへ歩いていくと、途中で大吉山展望台という看板を見つけた。
『京都散歩』をパラパラめくると、おすすめ写真スポットの一つとして紹介されていたので、「散歩の最後は歩いた場所を見渡して終わるか~」と思い、ジグザグの山道を登って行った。
この大吉山展望台は『響け!ユーフォニアム』の聖地らしい。
宇治市街を一望できるのはなかなか気持ちが良かったが、足はしっかり疲れた。
もっと体力をつけねば。
というわけで、初めての宇治はまあまあ楽しめた。
昼からの衝動的な散歩だったので、当然名所を回りきれるはずもなく、物足りなさがなかったといえば嘘になるが、それは自業自得。
次回の楽しみにとっておく。
次回は上林記念館・縣神社・興聖寺・放生院に行きたい。
それと、『響け!ユーフォニアム』、そして源氏物語を勉強しておいて、宇治市源氏物語ミュージアムに行けたらいいなと思う。
参考
・JTBパブリッシング,2016,『ニッポンを解剖する! 京都図鑑』
・成美堂出版,2021,『歩く地図 京都散歩 2022』