2022/2/18 宇治散歩

 

2月18日。昼。

家で何かする気が起きなかったので、春休みということもあり、行ったことがない場所で散歩をすることにした。

そこそこ遠くへ行ったほうが気分転換になりそうなので宇治に行ってみることに。

 

とりあえずの目標は平等院鳳凰堂を見ること。

あとは『京都散歩 2022』という京都観光ガイドブックを参考にした。

 

 

↑エリア別に散歩コースが書いてあって、レイアウトがごちゃごちゃしてなくて見やすいので、京都初心者に はおすすめの本。

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京阪宇治駅平等院

最寄駅から京阪に乗り、中書島宇治線に乗り換え20分ほどで到着。

少し曇っていたが、生活リズムが狂っていた僕に太陽の光はきついので、散歩するにはちょうど良かった。

 

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JR宇治駅の茶壷形の郵便ポスト

京阪宇治駅からJR宇治駅まで歩いて、それから宇治・上林記念館平等院に向かうというルートに決めた。

JR宇治駅周辺の商店街に入ると、歴史を感じる町屋のカフェがあったり、古めかしい写真館があったり、昭和感のある街並みが広がっていた。悪く言えば、少しさびれているのだが、穏やかな雰囲気が漂っていて好ましい。

 

道中で、二つ響け!ユーフォニアムの置き看板を見たのだが、アニメを観ていないので、嬉しさはない。残念。

 

そして、宇治・上林記念館は休館だった。衝動的な観光なので仕方がないが、またしても残念。

宇治・上林記念館は江戸時代に宇治茶の総支配役を歴任した上林家の記念館らしい。

 

諦めてさっさと平等院へ。

途中で紫式部像があったのでパシャリ。

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平等院の参道にはお茶屋が並んでおり、抹茶ラーメンなるものが売られていた。美味しいのか? 今度来たら食べてみたい。

 

平等院に入ると、平日の昼間ということもあって人が少なかった。

混雑していないときに京都の有名観光地に行けるのが、京都の学生の良いところ。

 

入山料600円(安い?)を払い、はやる気持ちで砂利道をじゃりじゃり言わせながら歩く。

「ついに10円玉の聖地巡礼ができるのか~」と思いながら、右手に目をやると、平等院鳳凰堂が現れた。

 

……。

思ったより小さい。

教科書で見る写真だと、実際の2倍くらいの大きさを想像していたのだが、実物はそこまで大きくなかった。残念。

でも、それはそれで面白いので良かった。やっぱり実物を見てみることは大事。

 

大きさについては少しがっかりしたものの、鳳凰堂と、それが阿字池に映っている様は綺麗だった。

平安時代には阿字池の手前は現在よりも1m低かったらしい。

平安時代の目線に合わせてしゃがんでみると、威厳が増して見えた。

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10円玉

*1

 

鳳凰堂の前でしばらく写真を撮ったり、ボーっとした後で、平等院ミュージアム鳳翔館に行き、梵鐘や鳳凰、雲中供養菩薩像を見た。

ミュージアム内は薄暗く、仏像の周りにだけ照明が当てられており、それらがあたかも輝き浮かんでいるように感じられた。

 

ミュージアムショップを少し覗いて、次は鳳凰堂内部拝観に行った。

これがなかなか面白く、特に仏像の上にある天蓋が見事だった。螺鈿というやつ。

300円かかるが、見て損はないと思う。

 

平等院宇治神社→天ケ瀬橋

平等院を十分堪能し、次は宇治神社に行くことにした。

宇治川にかかる橘橋を渡り、さらに塔の島から朝霧橋を渡って対岸へ。

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鵜(?)がたくさんいて、川を流れていた。

 

対岸へ着くと、すぐに宇治神社があった。

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源氏物語宇治十帖にゆかりのある神社らしいが、源氏物語は高校の授業でやった若紫しか知らないので、特に感動はなかった。今度来るときには勉強しておく。

 

そして宇治上神社が近くにあることに気が付かず、天ケ瀬橋に行くことにした。

西岸からのほうが行きやすそうだったので、再び橋を渡って戻る。

途中で鵜の小屋浮島十三重石塔を見た。

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喜撰橋から見える鵜飼船

 

新型コロナの影響で営業停止をしている土産物屋を横目に、宇治川上流へと歩き始める。
だんだんと川の色が青からエメラルドグリーンに変わっていった。お茶が流れているように見える。

 

20分ほど歩くと天ケ瀬橋に到着。

もう少し歩くと天ケ瀬ダムが見えたのだが、あいにく工事中で近くまでは行けなかった。

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天ケ瀬橋→白山神社

宇治神社から天ケ瀬橋へと向かう途中で、白山神社という神社につながる道を見つけていた。

当初の予定にはなかったが、次来た時にまたここまで歩いてくるのはめんどくさいので、今回で済ましておこうと思い、行くことにした。

 

……。

と思ったのが間違いで、そこそこ遠くて足が疲れた。

白山神社は藤原の頼通の娘・寛子が建立した金色院の鎮守社で、雷除け、歯痛、疱瘡治癒の進行を集めたらしい。国の重要文化財に指定されている。*2

 

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白山神社→大吉山展望台

白山神社が思ったよりも遠く、さらにもともと宇治に着いた時間も昼過ぎだったため、残りの名所はどれも営業時間が過ぎてしまっていた。

 

なので、宇治上神社の前にだけ行って帰ろうかなと思い、とりあえず宇治市街に戻った。

宇治上神社の鳥居の写真を撮り、このまま帰るのはなんとなくもったいないような気持ちを抱えながら京阪宇治駅のほうへ歩いていくと、途中で大吉山展望台という看板を見つけた。

『京都散歩』をパラパラめくると、おすすめ写真スポットの一つとして紹介されていたので、「散歩の最後は歩いた場所を見渡して終わるか~」と思い、ジグザグの山道を登って行った。

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この大吉山展望台は『響け!ユーフォニアム』の聖地らしい。

宇治市街を一望できるのはなかなか気持ちが良かったが、足はしっかり疲れた。

もっと体力をつけねば。

 

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というわけで、初めての宇治はまあまあ楽しめた。

昼からの衝動的な散歩だったので、当然名所を回りきれるはずもなく、物足りなさがなかったといえば嘘になるが、それは自業自得。

次回の楽しみにとっておく。

 

次回は上林記念館縣神社興聖寺放生院に行きたい。

それと、『響け!ユーフォニアム』、そして源氏物語を勉強しておいて、宇治市源氏物語ミュージアムに行けたらいいなと思う。

 

参考

JTBパブリッシング,2016,『ニッポンを解剖する! 京都図鑑』

 

ニッポンを解剖する!  京都図鑑 (諸ガイド)

ニッポンを解剖する! 京都図鑑 (諸ガイド)

  • ジェイティビィパブリッシング
Amazon

 

・成美堂出版,2021,『歩く地図 京都散歩 2022』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:【 平等院鳳凰堂

藤原道長の別荘を、子の頼通が永承7年(1052)年に寺に改めたものが始まりで、平安貴族が憧れた極楽浄土が再現されている。1994年に「古都京都の文化財」としてユネスコ世界文化遺産に登録される。中堂、左右の翼廊、尾廊からなる翼を広げた鳳凰のような形をしており、中堂には平安時代の仏師・定朝が作った本尊・阿弥陀如来坐像(国宝)が安置されている。背後の壁には極楽浄土図、壁や扉には九品来迎図が描かれている。

*2:京都宇治観光マップ

https://travel.ujicci.or.jp/app/public/shop/index/98